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道場主の娘に淡い想いを寄せる少年剣士や、妻を亡くしてやる気を失ったそば屋の主人を助けたり、最高の蕎麦の実を求めて信州に旅立ったり……勘定方の重職を早々に息子へ譲り、念願のそば屋台を始めた元旗本の牧野玄太郎は、今日も縦横無尽の大活躍! 常連客の美人芸者・藤丸との関係も目が離せない、彩り豊かな七編を収録。 アマゾンより引用
そば屋幻庵 第4巻
第3巻からの続きになります。表紙にはいつもの玄太郎と藤丸が描かれているのですが、今回の玄太郎はそば屋のオヤジの格好をしていて、いつもの武家の着物は来ておらず、藤丸はピンク色の桜の着物を着ながら右手に桜を持っています。
いつもの場所で蕎麦の屋台を出している玄太郎は、客が旗本の不良三男坊が家にも帰らず悪さばかりしているので、とっ捕まえて欲しいと親が内々に頼んできた話を岡っ引きの客から聞かされ、オヤジたちも見たら知らせてくれと人相書きを渡されます。
剣術道場で師匠の娘を見て顔を赤くする道場生の望月の姿があり、稽古もない朝っぱから何をしていると師匠に見つかったため、間違えてきてしまいましたと照れながら嘘をつき、何とかその場をやり過ごします。
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その後、お使いに出かける師匠の娘さんに付いていき、先生が用心のためにとおっしゃられたと言いながら、そのまま娘に付いていくのですが、そこで高そうなクシを父親の指示で取りに来たらしくて、それを手に取り店を出ます。
その様子を見て、不敵に笑う男女の姿があり、どうやら師匠の娘を狙っているようで、先回りをして待ち伏せをし、師匠の娘にわざとぶつかり、謝罪をしろと言いながら、娘の持っていた櫛を奪い取ってしまいます。
望月はぶつかってきたのはそちらだと言いはるのですが、ぶつかってきた男女はそのまま立ち去ろうとします。その時、そば屋のオヤジの弟子が現場を通りかかり、男女の姿を見て、あれは人相書きの・・・、そして倒れているのは望月秀平ではないかと気が付きます。
土下座をしてクシを返してくださいと嘆願する望月に対して、蹴り飛ばして目障りだと悪態をつくぶつかってきた男は、この男から武士の端くれなら刀を抜いてみろと言われます。
しかし、望月は本当の闘いのとき以外は刀を抜くものではないと答え、あなたはお事ではない、だから木刀で十分だ、斬れるものなら、斬ってごらんなさいと木刀で相手をしようとします。
男は刀を抜き飛びかかろうとするのですが、その時に馬鹿者と大声を上げる玄太郎の姿があり、おぬしは人相書きに書かれていた不良息子だな、切り落とされた貴様の首をそのクシで溶かすことになる、その覚悟があるのかと迫ると、男は逃げ出すことになるのでした。
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