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15世紀、中央ヨーロッパで巻き起こるフス派軍vs十字軍の熾烈な宗教戦争。指揮官ヤン・ジシュカの知略により再び十字軍を退けたフス派軍だったが、様々な人物の思惑が対立し、フス派は分裂してしまう。泥沼化する内紛に巻き込まれた少女兵シャールカは、予期せぬ幸福を手にするが、過酷な選択を迫られることに――。 アマゾンより引用。
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 第8巻
第7巻からの続きになります。表紙には赤ちゃんを抱きかかえている成長したシャールカが描かれていていますので、そろそろこの物語も終わりに近づいてきたのか、シャールカに何か変わったことがあったのか分かりませんが、シャールカの子供であるなら相手は一体誰なのかが大変気になるところですね。
序盤からいきなり街の中で戦争の準備が物々しく始まっていている感じなのですが、どうも様子がおかしく、プラハの広場の前では、中央の井戸を挟んで、ワゴンブルク同士が陣形を組んで向き合っており、どうやらフス派のジシュカとプロコプが指揮するワゴンブルクが戦争を始める準備をしているようです。
一体何が起こったのか?、シャールカが悲しそうな顔でどうしてこんなことに・・・と泣きながらこのような状態に至った4ヶ月前の話がここで始まることになります。
4ヶ月前。
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ジシュカに対してオレープの未熟な戦士たちのために良い指導者を遣わしていただけませんか?、と相談を受けていた時に、ジシュカが自らターボルは俺がいなくてもやっていけるといい、ターボルを出てオレープに神の軍団を創り上げると言いながら、オレープで軍隊の指導を行うのですが、ターボルでは・・・。
ジシュカ弾劾の準備が行われており、それを察知したジシュカが先手を打って抜け出したのではないかとの話になっており、何やら物々しい雰囲気の中、ジェリフスキーが暗殺されてしまい、その信奉者達が怒り狂い、大暴動をおこしてプラハ旧市街地を荒らし回ることになり、ジシュカに救援を求めることになります。
その結果、ジシュカが同じフス派の軍隊と市街地で向かい合って戦闘態勢になっているようで、今まさに戦闘が始まろうとしているところに、待てい、双方控えよと叫びながら、フス派同士ボヘミア人同士が戦ってはならぬと、オーランド王の甥を名乗る、ジクムント・コリブートが騎士団を連れて現れることになります。
そして、自分がボヘミア王であることを名乗り、ジシュカ達フスは同士が行おうとしてた戦争は一旦その場で収まることになりました。
シャールカと表紙の赤ちゃんについては序盤では全く出てきませんので、後半以降の話になるのかもしれませんから、まだまだ気が抜けない乙女戦争の続きが気になるようでしたら、是非8巻を見てみて下さい。大変面白い作品ですが、登場人物の名前が分かりにくいのが欠点ですね。
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