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時は大正。小説家を目指して帝都・東京に上京した書生・葛木信二郎。彼が下宿先に選んだ「黒髭荘」は、なんと住民すべてが妖怪という不思議な館だった!管理人の尋(ひろ)ちゃんや、一緒に上京した妖怪の「ちま」と共に、今日も信二郎の一風変わった日常が始まる―――。大正浪漫の香り漂う妖怪奇譚、いよいよ開幕!! アマゾンより引用
書生葛木信二郎の日常 第1巻
表紙には若干古い時代の衣装を着用している男性と女性が描かれていて、男性の右肩には座敷わらしのようなものがくっついていますので、幽霊や妖怪などがでてくる、大正時代位の物語ではないかと想像できます。
帝都・東京の一角。何故か人の記憶に留まることが出来ない屋敷がある。昼なお暗い古びた洋館・・・。黒鬚荘が僕の下宿だ。伸二郎は寝ていたところ、座敷童のような小さな物体に髪の毛を引っ張られる形で起こされてしまい、もっとマシな起こし方はないのかと愚痴を言っています。
そこに朝ごはんの連絡をしてきたのは尋ちゃんというきれいな女性。座敷わらしのような小さな物体を掴んで怒っている伸二郎の手から逃れて、尋ちゃんの方に飛び乗った座敷童のような物体は、ちまといい、泣きながら尋ちゃんの背中に隠れます。
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伸二郎はこの黒鬚荘に住み始めて3ヶ月ほどであり、丁度3ヶ月前にここにやってきたようなのですが、その際に尋ちゃんからはこのお屋敷で人間以外の下宿人はあなたが初めてです伸二郎さんと言われ、笑顔で黒鬚荘へようこそと歓迎をされます。
巫女であった祖母のおかげで、幼い頃から人に見えないものが見えてしまうことがあった。そんな僕が異形だらけの黒鬚荘を下宿にしたのは。紹介してくれた祖母を誰よりも尊敬していたから、それと、尋ちゃんの笑顔が家族に向けるもののように、温かかったからだ・・・。
それから、学生時代の恩師である菊池先生の自宅にお邪魔して、そこで座敷に招待されて話をしていると、そのやつれた姿を見た伸二郎は、先生はどこか患っているのではないですか?、もしそうなら出直しますととても心配そうに確認を行います。
菊池先生はここ2週間ほど寝ていないことを告げ、それを聞いた伸二郎は驚くのですが、その時菊池先生の奥さんがお茶を持って座敷にやってきて、小説の構想が浮かぶと、1週間、2週間も寝ずに書き続ける、酷いときは1ヶ月も書き続けると答えるのですが・・・。
その時、座敷童のようなちまが、奥さんを見て震え始め、奥さんがどうなさいましたか?と問いただした先を見ると、そこには猫のような不気味な影が映っていたのでした・・・。そっと、ちまを隠す伸二郎。
帰り際に、奥さんから方に糸くずがついていると手を載せられ、小さな声で耳元で、余計な口出しは災いのもとですよと囁かれ、その場を後にすることになります。
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