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水中特攻兵機「回天」。その第一回目の攻撃作戦命令が下された。特攻隊員の人選を任されたのは創案者の一人・仁科関夫。戦死することを約束された隊員たちを指名する重責の中、仁科が選んだのは…!?
特攻の島 第2巻
第1巻からの続きになります。表紙には旧日本軍の海軍の制服をきた男性が描かれていて、第1巻にて特攻兵器である回天に搭乗する部隊へ志願をする若い訓練兵や、その特攻兵器を立案した仁科との出会いの部分などが描かれていました。
昭和19年 秋。
日本はまさに危機である。しかも、この危機を救いうるものは、大臣でも大将でも軍令部総長でもない、もちろん自分のような長官でもない、そう伝えながら、若くして特攻隊としていま出陣を待っている部下の兵士たちに泣きながら成功をお願いするのでした。
昭和19年10月25日。5機のゼロ戦がマニラ北方マバラカット基地を飛びたった。捷一号作戦。神風特別攻撃隊。いわゆる特攻作戦の幕開けである。
ゼロ戦はアメリカ軍の猛烈な対空砲火の中、一直線に突撃し、そのまま激突後に大爆発を起こし、ここで初めての特攻攻撃が始まることとなりました。その報告を受けた回天部隊の基地の長官は、仁科を呼び出し、航空隊が体当たり攻撃を始めたそうだと告げます。
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長官は、更に米軍に大打撃を与えたことは喜ぶべき事実だが、結果として飛行機に先手を打たれる形になってしまったなと仁科に話します。仁科は黒木大尉は航空隊が我々に同調することを望んでいました。宿題が叶えられて本望でしょうと答え、そっと長官の机に茶封筒を差し出します。
そして、人選を済ませました。第一回出撃者の名簿ですと・・・。
その頃、回天の搭乗員たちは熾烈な訓練を繰り返しており、予科練の渡辺はその中でも抜群の成績で回天を操作しており、同じ予科練生からも、まるで人が変わったようだと驚かれながら、黙々と回天の訓練を繰り返しているのでした。
予科練生が皆で作戦室に集められ、そこで長官から連合艦隊司令長官より、回天の特別攻撃作戦命令が出された。現在、これに基づき、第6艦隊司令部で作戦が寝られていることを告げます。
出撃する潜水艦は恐らく第15潜水隊3隻、搭載される回天は12基と思われる、そして、予定される搭乗員12名を発表すると言い、順番に大尉、上別府宣紀、中尉、仁科関夫、・・・と、12名の回天搭乗者の名前を読み上げるのでした。
その中には、予科練の中で一番と評価されていた渡辺の名前は見たりませんでした。
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