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壇ノ浦の合戦から対馬に落ち延びた曾祖父・安徳帝に面会した輝日は、防人の末えいといわれる「刀伊祓」という集団が拠点とする入り江へ向かうよう指示を受ける。だが、その平和な入り江にも蒙古軍が迫っていた! アマゾンより引用
アンゴルモア 元寇合戦記 第5巻
第4巻からの続きになります。表紙には流人の朽井迅三郎と顔に入れ墨をしている防人の刀伊祓が描かれています。それでは元寇を題材にした蒙古軍と対馬の侍たちの熾烈な戦いを見ていくことにしましょう。
対馬の頂きの山頂で、不思議な老人と出会った流人の朽井迅三郎は、そこで腰刀を手渡すと、三条小鍛冶宗近の今剣、間違いありません、源九朗義経の刀ですね。と言われます。
しかし、少弐景資に貰ったその腰刀が、義経公のものだった事は、誰にも話した覚えがないが・・・、そう不思議がる流人の朽井迅三郎。
すると謎の老人は、この腰刀は朕が義経に与えたのですと答えるのでした。
!?流人の朽井迅三郎は義経公にあったことがある?、つまりそういう立場にあった、自分は本物の安徳天皇であるとでも?、と問いただします。
謎の老人は、いかにも、しかしその証は朕の胸中に遺るのみ、ただ、あの義経の技を受け継ぐ者と聞いたので、見ておこうと呼ばせたまでの事、しかし、この腰刀を再び見えるとは・・。
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謎の老人の正体は実は、安徳天皇であり、流人の朽井迅三郎が手渡した義経の腰刀を手に取りながら、そこで89年前の壇ノ浦での平氏と源氏の戦いを思い出しながら語るのでした。
寿永4年3月24日 1185年5月2日。
第81代天皇 安徳天皇は平氏の船の中で延々と経を唱えさせられていた際に、矢が船内に飛んできて矢が首に刺さった女中が息絶えてしまい、それを見て恐怖して安徳天皇が船の外に飛び出すと、源の大将軍源九朗義経の姿を見ることとなりました。
義経から都へ一緒に帰るように促された安徳天皇は、戦場で討たれた兵のことを思い出し、自分はいかないと返答し、その代わりにお前にこれを授けると衝動的に守り刀であったこの今剣を力いっぱい投げてしまいます。
それからの激しい戦の結果、平氏は破れてしまい、安徳天皇は生き延びることになります。
今剣を持つものに、たとえ信じられずとも話さないといけない、未だにこうして生きて在る、お前たちの帝と箱となろうとも、朕が生きている限り、彼らは一つ価値続けているのです・・・。
安徳天皇が話していると、そこに対馬の姫、輝日があらわれます。
輝日は、安徳天皇に挨拶を行い、安徳天皇から朕が持っているものは全て与えましょうと言われ、長嶺判官への書状(ひょうたん)を手渡されます。勝ちたくば生きのぶられませと安徳天皇に言われた姫、輝日はこれまでとは違う表情で何かを決意するのでした。
安徳天皇から匿ってくれると聞かされた防人とは一体誰のことなのか?、流人の朽井迅三郎や姫、輝日たちは、蒙古軍の追撃を気にしながら先を急ぐのでした。
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