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沖縄は米軍に占領され、戦艦大和は沈んだ。迫りくる本土決戦を目前に、最後の回天戦が始まる!それは停泊する敵艦ではなく、洋上を航行する敵艦に突っ込むという成功率の低い作戦だった! アマゾンより引用
特攻の島 第7巻
第6巻からの続きになります。今回の表紙はもう、第1巻の頃の渡辺の面影は殆どなくなっているような状態であり、鬼気迫る感じがヒシヒシと伝わってくるほどの迫力で、二度と帰還できない特攻兵器に搭乗する兵士の心情がよく分かります。
どうしますか?艦長・・・。偵察機に気づいたということは、恐らく仲間を呼び集めています。バシー海を通過する頃には・・・、敵潜水艦が周囲を取り囲んでいるはずです。このまま航路にとどまれば、我々は5時間後に敵陣のど真ん中です・・。そのように報告を受けた艦長は潜望鏡を上げることを決断します。
同時に、潜水艦内では敵船団を発見したこと。後4−5時間でここを通過するらしいこと。敵潜水艦も集まってきていることが既に皆に伝わっており、その話を黙って聞いている渡辺の姿もそこにありました。
潜望鏡を上げて周囲を確認すると、視界良好で晴天、前後ろ共に異常なしであることが確認できたため、浮上しろと艦長が指示を出すと、回天隊員を集合させろ、10分で回天を整備させるんだと作戦を開始させることになります。
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周囲を警戒しながら、黙って潜水艦の甲板に固定してある回天の整備をする渡辺たち・・・。とそこに、警戒していた艦長が海の上に浮かぶ不審な物に気がつくことになり、確認するために回収してみると・・。
それは、航行中の船が捨てたであろう残飯であり、艦内にそれを持ち帰って内容を検証しろと指示を出し、敵が捨てたものなのかを確認させることになります。丁度回天の整備が終わり、全基異常がないことを確認すると、そのまま潜行を開始しました。
士官室に呼ばれた渡辺を含む、回天隊員たちは13:00に味方偵察機が敵船団17隻を発見したことを話し、ただし敵も我々が待ち構えていることを想定しているだろう、このままここにとどまってはこちらが危ない。一旦ここを離れると告げます。
また、今から数時間後・・・我々は回天戦を行う可能性があることも告げ、それをきいいていた渡辺の表情はこれまでにない強い覚悟を決めた目をしていたのでした。
その時、艦長にスクリュー音が確認されることをソナー担当から告げられて、微弱ですが敵潜水艦のものであることも同時に告げられます。それを聞いた艦長は、微速前進で、深度を10メートル下げ、船内の冷房も止めるように指示を出したのでした。
次から次から目が離せないし、人物の表情も大変リアルで、実際の戦場をみているかのような感覚にさせてくれる、大変お勧めの漫画です。
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