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乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ  第2巻| 大西巷一 (著)

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1420年、ボヘミア王国。フス派の傭兵隊長ヤン・ジシュカは新兵器「ピーシュチャラ(初期の銃)」と「信仰心」を利用して農民や女性、子供までも軍へと編成した。フス派ターボル軍2千vsカトリック派十字軍10万。歴史を変える戦いが幕を開け、兵士となった12歳の少女シャールカは、凄惨な戦場の現実を目撃する!  アマゾンより引用

 

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ  第2巻

 

第1巻からの続きになります。表紙には金髪の少女シャルーカがピーシュチャラ(鉄砲)を発射していて、その背景には大きくジシュカが刀を構えて何かの指示を出しているような様子が描かれています。

冒頭から、説教師の男性が馬に乗って急いで駆け寄ってきて、その際にシャルーカにぶつかりそうになってしまって、子供がウロチョロするではないと激怒するのですが、シャルーカの周辺にいた子供たちが、子供でも立派な戦士なんだぞ、プラハの援軍に来たんだからとピーシュチャラを身構えます。

そうしていると、ジシュカが馬に乗って現れて、この説教師、ジェリフスキーに「よお」と挨拶をしてきます。

説教師のジェリフスキーはどういうことだ、ジェシカ、去年プラハを離れるときには、戦力を整えて戻ると言ったではないか?、と大声でジェシカに話し抱えるのですが、ジェシカは約束通り精鋭2000をつれて戻ったぞ・・・、と回答します。

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それを聞いたジェリフスキーは、何が精鋭だ、農民兵ばかりではないか、しかも女子供まで・・・、そうやってジェシカと口論を始めることになるのですが、ジェリフスキーが話すには、プラハの街が暴君に降伏してしまい、フス派さえ放棄しての無条件降伏をすることを慌ててジェシカに話し始めます。

すると、ジェシカは真顔になり、降伏はまずいな・・・、そう言いながら、ジェリフスキーは急いでプラハの街へジェシカを誘導することになります。

プラハは当時、ヨーロッパ屈指の大都市であり、フス戦争の震源地になっていました。プラハ大学の神学者、ヤン・フスが教会の腐敗を厳しく批判すると、その思想はプラハを中心に急速に広がります、そして、これを危険視した教会と皇帝ジギスムントはフスを異端者として処刑することになります。

しかし、フスの支持者達の活動は益々盛んになり、1419年7月、フス派の急進的な説教師、ヤン・ジュリフスキーはプラハ市庁舎を襲撃し、カトリック派の参事会員らを窓から放り投げて殺害します。その後、ジギスムントが王位継承を主張するのですが、フス処刑の張本人を王に迎えることにフス派は激しく抵抗を始めます。

これ以降フス戦争が始まり、この漫画もそれを部隊にしてシャルーカとジェシカ達が波乱の戦争に巻き込まれていくことになります。

その頃、プラハ市の川の前で、城門の鍵を受け渡しが行われていて、そこにジェシカ達が駆けつけるところから2巻の物語が始まります。

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