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特攻の島 第5巻|佐藤秀峰 (著)

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敵艦隊停泊地の眼前で、潜水艦・伊53潜に搭載された水中特攻兵器「回天」に乗り込んだまま意識を失った渡辺。「回天」内で発生したガスと浸水により、一刻を争う事態に、艦長が下した決断は、敵艦隊の待ち構える中へ浮上することだった!

 

特攻の島 第5巻

 

第4巻からの続きになります。表紙には回天搭乗員である渡辺の姿が大きく描かれていて、今回も意味ありげな表情で正面を見ているのですが、髭を伸ばして髪も伸び放題ですから、長期間において潜水艦の中で生活をしている様子が感じ取れます。

浮上完了。

艦長が一言話すと、一息ついた状態で、渡辺二飛曹を回収する!!ハッチを開けろォォと大声で潜望鏡の前で号令を下します。アメリカの駆逐艦のすぐ近くに浮上した潜水艦のハッチからは搭乗員が潜水艦の甲板の渡辺が搭乗している回天に駆け寄ります。

浮上してきた潜水艦を見つけたアメリカの駆逐艦隊は一斉にその場を動き出し、この浮上している潜水艦めがけて全速力で移動を開始します。潜水艦の搭乗員が回天のハッチを開けてみると、その中には水の中に顔を沈めて動かない渡辺の姿がありました。

アメリカの駆逐艦の主砲が一斉に潜水艦に向けられ艦砲射撃が開始されることとなり、その状況下で回天から渡辺の体を引き出す搭乗員たち、しかし、駆逐艦の攻撃は凄まじく、潜水艦の艦内は衝撃で大揺れで艦長が吹き飛ばされるような状態になります。

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艦長が時計を確認し、浮上より1分経過の号令をかけると、なんとか渡辺の体を潜水艦の中に移動させることができ、猛撃の中、ハッチを閉め、渡辺二飛曹の回収完了を艦長に報告するのでした。

そのままハッチの入口付近から潜水艦内にずり落ちた渡辺は全く動かない状態であり、生きているのかどうかも分からないまま、迫ってくるアメリカの駆逐艦隊を回避するため、艦長は急いで潜行。急速潜航の指示をだします。

潜行中も、駆逐艦からの砲撃は止むことなく、潜水艦に次々と命中をしており、駆逐艦からは、ついに魚雷の発射準備が完了し、急速潜航を行っている潜水艦に向かって、一斉に魚雷が発射されるのでした。

急速潜航する潜水艦。その潜水艦に向かって猛スピードで迫ってくるアメリカ駆逐艦隊の魚雷。白熱する状況の中、ついに水中からドーンと大きな命中音がして、大きな水柱が海面高くまで立ち上がる状態になったのです。

その後、命中音がした付近には黒煙が空高く登り、それを確認しているアメリカ軍の駆逐艦隊。潜水艦と渡辺の運命はどうなるのか?、なぜ?、艦長は撃沈の危険を顧みず、回天隊員の渡辺の救助を行ったのか、緊張感ある特攻の島、第4巻に合わせて、この第5巻をご覧になってください。

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