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16世紀、神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。魔女狩りを指揮する修道会の処刑で家族を失くした「魔女の娘」エラは、魔女の子供達を集めた女子修道院に収容された。激流のごとき変革の刻。聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿るエラの苛烈な運命を描く、サバイバル歴史大作…!! アマゾンより引用
辺獄のシュヴェスタ 第1巻
表紙にはガラスの破片を武器のような構えで持っている少女が描かれていて、ボロボロの服を着用し、十字架の付いたアクセサリーを身に着けているため、場所は修道院かなにかでしょうか?、早速中身を見てみることにしましょう。
鋼鉄の処女、聖母の姿を模した中世の拷問道具。内部には釘が仕込まれ、閉じ込められた相手を刺し殺す。しかしながら現存するのは、19世紀に伝承をもとに作られたレプリカのみ。慈愛の顔と暴虐の体を持つ乙女。鋼鉄の処女は実在したのか?
これは、彼女をめぐる物語。
ドイツライン川中流域。交差する2本の鍵、ローマ教皇の紋章だわ、と教授が確認し、ライン川底に眠っていた、鋼鉄の処女が引き揚げられました。そこで、現場で確認作業をしていた教授がこの鋼鉄の処女の目が隻眼になっていることに気が付きます。
鋼鉄の処女の釘が仕込まれている体の中には1552年分水嶺の血の記憶にと文字が記されており、それを見た教授は、あなたは誰なのと返事をするはずのない鋼鉄の処女に問いかけるのでした。
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1542年 ザールブルク近郊の村。
そこでは、自分の子供エミールをなくした母親が墓地で埋葬される我が子の姿を見て、大泣きをしていました。しかし一方で、腹をすかせた子供が1人減ったことに、どこか安堵してもいたのでした。
司祭に対して、松葉杖を入れてあげなくて大丈夫?、エミールは杖がないと歩けないのだけど。そう質問をする少女、エラの姿があり、それを聞いた司祭はエミールは神様の国へ行くんだ。そしたら、足も何かも良くなるんだよと答えます。
エラはそう司祭から聞かされると、じゃあ、エミールはもっと早くこうなったほうが良かったのねとつぶやき、司祭は顔色を変えて小さな少女、エラの姿を京柿しながら見ていたのでした。
その夜、不作続きなのに重税がのしかかって生活に苦しむ夫婦たちに向かって、老婆があんたらの中で答えは出ているんじゃないかね、ロバのマントを着た、エラ、あの子だろう?、と話すと夫婦は顔色を変えてこう答えるのでした。
実は、エミールが死ぬ前の晩、夜中に物音がして目を覚ますと、エラがエミールに掴みかかろうとしていたんです・・・。それを聞いた老婆は、あの子はいつか、誰かの喉元を食い破るだろうよ、そうなる前に売っちまうのが一番さ、身なりをきちんとすれば器量もいいので高く売れると助言をします。
その後、老婆に生活苦の相談していた夫婦は、エラを売り飛ばすことにしたようで、手枷を架けられて、鎖で結ばれた城阿智で、何処に馬車で連れて行かれるエラの姿あったのでした。
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