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希望は、どんなに遠くを見渡しても見つからない。なぜならそれはいつも、手の中から生まれるものだから。エラの復讐の標的、クラウストルム修道会総長・エーデルガルト。加速する総長の野心はついにバチカンにまで手を伸ばした。この修道院の中で幻覚を見せるクスリ漬けの食事を摂らずに冬を越そうとするエラと同志たちは、修道会への反逆を隠し生き延びるための策を練るが…!? アマゾンより引用
辺獄のシュヴェスタ 第4巻
第3巻からの続きになります。表紙には十字架のアクセサリーを握りしめたエラがじっと何かを見つめているシーンが描かれています。大変ストーリが重く、見る度にのめり込んでいく作品なので、続きを見てくことにしましょう。
教皇庁は、クラウストリム修道会に、教皇庁図書館の全面的な閲覧権を与える・・・。
バチカンの書庫はキリスト教世界の叡智の結晶。この黄金の鍵がその鍵だ、これを手にした以上は、命に変えても他人の手に渡ることなきようこれを守ること・・。
エラを閉じ込めている極悪非道な修道院の支配者であるエーデルガルト総長は、ついに図書館の鍵を入手することになります。、ここまでの経緯は3巻に詳しく書かれています。
世界各地の教会から送られる報告、ミサの記録や税の帳簿、世俗の事件を記した年代記。教会の頂点でもあるバチカンは情報網の頂点である・・・。枢機卿から書物としての価値は低いと言われながらも、エーデルガルト総長は意味深にそう話し始めます。
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しかし、そこにはイングランド、北欧、ドイツ北部、ジュネーブを中心とした、プロテスタントにころんだ土地の情報が途絶えており、カトリックが1600年架けて築き上げた秩序の綱、それが今まさに危機に瀕している。その綱を守りきれるか、瀬戸際の時代があなたここへ読んだのです。
そう話すと、エーデルガルト総長が、見渡す者の準備をするように部下に指示を出し、目隠しをされた自分の足ではロク歩けない足かせをはめられた少女がそこに連れてこられます。
図書館内がざわめき始めた様子を見て、デ・ロッシ枢機卿がなんの騒ぎだとやってきて、図書館に入って見ると、その中央には椅子に座っているあの見渡す者と呼ばれていた少女が座っていて、本を見たいと話しかけてきたデ・ロッシ枢機卿に対して、見渡す者と呼ばれる少女が、その本の内容をすべて順番に語りだしたのでした。
それを聞いたデ・ロッシ枢機卿は、最初は驚いたものの、単なる複写ではないかといい、その場を立ち去ろうとしたのですが、見渡す者が税帳簿を順番に読み上げていき、それにより凶作を隠れ蓑に横領をしていた当時の司教の行いが発覚してしまいます。
不正を行っている可能性が高いので、この時の司祭を呼べ、調べろと騒ぎになった時、見渡す者が、その司教の名前はデ・ロッシ枢機卿であると話しだし、それを聞いたデ・ロッシ枢機卿はみるみる顔色が変わり、査問会を開くと言われその場を立ち去ります。
エラが脱出を図ろうとしている修道院の支配者であるエーデルガルト総長は、この図書館の情報と見渡す者を使って一体何をしようとしているのか?、エラは無事に脱出できるのか?、序盤ではエラは出てきませんので、これから登場することになりそうです。
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