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辺獄のシュヴェスタ 第2巻|竹良実 (著)

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16世紀神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女」と呼ばれた時代。魔女狩りで天涯孤独になった少女・エラは「魔女の子供達」が集められる女子修道院に収容された。絶大なる権力を誇る修道院内で少女達への虐待と洗脳が横行する中、エラは修道院総長への復讐心で繋がった相手と…!? アマゾンより引用

 

辺獄のシュヴェスタ 第2巻

 

第1巻からの続きになります。表紙にはエラが鍵をくわえて窓格子の後ろに立っている姿が描かれていて何かをじっと見つめています。魔女の子とされる少女が集められ想像を超えた虐待が行われるこの修道院でエラはどうやって生き残っていくのか?

早速中身を見ていくことにしましょう。

昨晩、薬が入って院内の食事は摂れないため、なら、みんなが寝静まっている間に代わりの食料を探さなきゃ、しかし当然宿舎の外壁には鍵、窓には鉄格子がついているため出ることが出来いない。

そこで、エラたちは最後の望みとして下水道を使用することを選択することにします。

そして、下水道に入りエラは二人で奥へ進んでいた所、行き止まりにさしあたり、そこで足音がした目、修道院側が見回りをしているのかと身を潜めて警戒していた所、なぜか、宿舎から出れないはずの、自分たちと同じサンダルを履いた一年生の足元を見ることになります。

暗い下水道の中から、その足元だけしか確認できかったとはいえ、右の内くるぶしに傷があることを見ていたエラはあれが誰なのかを突き止めることになります。

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翌日、掃除当番でもないエラは、字が読めないフリをして掃除当番の中に紛れ込み、それに騙された本来の掃除当番の修道女が、ラッキーと思いながら、他の修道女もそれを見てクスクスと笑っている中で、字を読めないふりをして紛れ込んでいるエラに掃除を押し付けてその場からいなくなります。

修道院の当番制の仕事の一つに、足洗当番があり、これは衛生のためであると同時に、イエスが弟子たちの足を洗ったことにちなみ、友愛の心を育むためでもある。それを利用して、エラは昨晩下水道から見た足に傷がある修道女を探すことにしたのです。

そして、エラが順番に修道女の足を洗っていると、ついに昨晩、下水道で見かけた足に傷がある修道女を発見することになります。

この足に傷がある修道女はテアと言い、院に来た夜に、洗礼的な拷問を受けてしまい、こんなところであるなら馬車に乗る前に逃げておくべきだったと与えられた自分の部屋を見ていた所、その部屋の中で隠し通路の出入り口を発見したのでした。

この異常や修道院から、密かに脱走を計画していたテアはその出入り口を使って経路の下見をしていたところを、同じく脱走をしようと計画しているエラたちに下水道から、発見され、その抜け道をエラたちがテアに尋ねることになります。

誰も信用できないこの魔女狩りを名目に拷問や虐待を繰り返す修道院から、無事にエラやテアは協力して脱出することは出来るのでしょうか?

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