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クダンノゴトシ 第3巻|渡辺潤 (著)

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辰巳に続いてあゆみを亡くし、悲しみに暮れる光たち。しかし、そんな悲しみも束の間、次は伸司が余命7日間の宣告を受けてしまう。生き残るため、“呪われた1人”を必ず殺すことを宣言し、光たちへの決別を告げた伸司。その後ヤクザの事務所へ単身乗り込み、自らの命を買ってくれと願い出る。崩壊していく友情と、次々と起こる奇怪な現象。呪いに立ち向かうため、それぞれが選んだ行動とは――。 Amazonより引用

 

クダンノゴトシ 第3巻

 

第2巻からの続きになります。表紙には恐らくはあの件(くだん)だと思われる、不気味な男性の顔がアップで描かれており、血と汗が滲んでいるような感じで背景は全体が真っ黒で不気味な雰囲気を感じるような表紙になっていますので、益々ホラー感が強くなってきています。

暴力団の事務所に押し入り、俺の命を買ってくれと組長に話しかける伸司をみて、組長の配下の組員からコイツの実家がうちの息のかかった金融から金を借りていて、2000万円位のお金の取り立て代行を最近ウチの組が初めたことを伝えると、組長は幾らで買ってほしいんだ?と、伸司に問いかけます。

すると伸司は1億と答えるのですが、それを聞いた組長は拳銃で伸司に発泡をしてその場で信じを撃ち殺してしまい、極道を軽く見るなと言いながら、拳銃と死体の始末をしておけと配下の組員に指示を出した所、死んだはずの伸司が起き上がりながら、説明の手間が省けたと組長に話しかけることになります。

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その頃、千鶴は大学の民俗研究所の中で、妊娠した状態で布団の上で寝ている状態であり、この不可思議な現象が何であるかはそばにいた光も知っているとは言え、この状況が理解できないまま、遂に千鶴の破水が始まり、千鶴の体から件が生まれてくることになります。

千鶴から生まれてきた件は、そのままへその緒を食いちぎり、起き上がりながら光の方をじっと見つめているのですが、その件の顔は光の顔そのものだったのです。

その瞬間、光の頭のなかでは、江戸時代から太平洋戦争の時代まで、色々な時代の記憶がフラッシュバックされはじめて、最後には小学生の光が千鶴の父親のタクシーに跳ね飛ばされてしまった際の自分の葬式のシーンが浮かんできて、それから光はその場から走っていなくなります。

それと同時に、千鶴から生まれてきた件はどろどろに溶けてしまって、どうやら死んでしまった様子・・・。

光は千鶴から自分の顔をした件が生まれてきて、それを見た瞬間自分が小学生の頃に死んでる事を思い出してしまい、1人で混乱している様子なんですけど、ちょっと意味が分かりにくいところがたたありますが、他にあまりない感じのホラー作品なので、見ていても新鮮味はあるかと思います。

 

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