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僕だけがいない街 第1巻|三部 けい (著)

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毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。アマゾンより引用

 

僕だけがいない街 

 

僕だけがいない街、このタイトルを見ただけでもなんだか切なくなりそうな雰囲気満載ですが、表紙を見ると、雪の中で寒そうに立っている小学生の女の子がポツンと立っていて、表紙の裏側にはそれを見ているような男の子がポツンと振り返っています。

表紙を見ただけで、孤独感が伝わってくる独特の雰囲気ですから、かなりわかりやすい表現を書き込まれているので、タイトルのつけ方もそうなんですけど、原作者の方も思い入れがよく伝わってきますね。

早速中身を見てみると、どうやら売れない漫画家の男性が主人公のようで、工場の前で原稿を引き裂いて破るところから全てが始まっています。その後はワンルームの狭い部屋で布団の上で天井を見上げて何かにふけっている状態ですから、似たような境遇の人も実際にいそうな雰囲気が伝わってきます。

その後も、編集に漫画を持ち込んで担当者に馬鹿にされながら対応をしている主人公が書かれていて、まさに現実社会のできことをそのまま漫画で書いている描写ですから、実際の漫画家志望の方は似たような人たちも多いのでしょうね。

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売れない漫画家でしたらバイトをしないと生きていけないのは当然の話として、この漫画の中でも先ほどの売れない漫画家の男性はピザ屋で配達のバイトをしているようで、28歳になって女子高生にピザを途中で食べちゃダメだとと言われている始末です。

現実にありそうな場面ばかりが冒頭から書かれていますが、主人公の名前はどうやら藤沼さんと言うらしくて、そのままピザの配達に出かけることになるわけですが、その途中で突然とくんと何かを感じるような描写があり、間違いないあれが来た・・・の一言。

どうやら、この藤沼さんは未来予知ができる能力があるらしくて、トラックの運転手が意識がない状態でトラックを運転していて、それが発生する未来を予測して、はねられそうな小学生を救済したわけなのですが、そこで残念ながら藤沼さん本人が車にはねられてしまいます。

そこで走馬灯のような子供の頃からの回想シーンが始まり、多分表紙に書かれていた小学生の女の子でしょうか?、何かを伝えているシーンで突然目を覚まします。

はたして、この女の子は誰なのか?、藤沼さんとの関係はどのような関係なのか?、僕だけしかいない街のタイトルの意味は関連は?、気になる方は1巻をご覧になってみてください。

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