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福島第一原発作業員が描く渾身の原発ルポルタージュ漫画! 「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。「F」は福島。「1」は第一。現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化!ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。 アマゾンより引用
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 第1巻
表紙には、あの311の際に爆発した福島第一原発が描かれていて、まだ爆発直後のその悲惨な惨状を見上げる、一人の現場作業員が、じっと瓦礫と化した第一原発を見上げているシーンが印象的です。
この偶然手にした漫画は、実際に福島第一原発で事故後に働いていた人が描いた漫画らしいので、日本人なら一度は読んでおいても良いのではないかと思い手にすることになりました。
白いバンに乗り込み、防護服を着用してあの福島第一原発に乗り込む男性たち。そして作者の方の自己紹介が始まり、申し訳ないが竜田一人という仮名での紹介になることを告げ、東京電力福島第一原子力発電所で働いていることを告げます。
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当然、本名で漫画を出すと色々と問題が出るでしょうから、仮名であっても全く問題はないとは思うんですが、実際の話を書いてしまうと、関係者なら仮名でもすぐに本人特定されてしまって大丈夫なのか?と心配になってしまいました。
初回は、俺たちの職場1F(いちえふ)を皆様に紹介しょうとのことで、現場の人間、地元住民は皆そう呼んでおり、1Fをフクイチなんて言う奴はまずここにはいないとのことです。これは関係者しか分かりませんから序盤から貴重なお話ですね。
早朝、広野火力発電所の煙突が朝日に染まる頃、その隣にあるJヴィレッジに作業員の車が集結してくるらしく、原発増設時の際に東京電力が地元に寄宿したサッカー合宿施設だが、今は1F収束作業の後方拠点であり、このボコボコの駐車場も元々は緑のピッチだったそうです。
1F作業員のほとんどは地元の住民であり、警戒区域の外に避難しながら1Fで働く人も多いらしくて、最初に本館の中庭にあるテント小屋で1Fへ行く準備を整えるとのことですが、大きなテントが用意されていて、順番に食堂のように必要な備品をとっていくそうです。
防護服には白と青があり、1Fへの移動は青でよく、靴下は重ねばき、防護服には胸と背中に必ず所属会社名と氏名を書くことが決められていて、大抵の企業にはきまった仮名があるらしいのですが、ここでも迷惑がかかるので仮の名称にさせていただくそうです。
序盤を見た感じでは、爆発直後に実際に福島第一原発で働いていた方の実体験をそのまま描いてくれているようなので、あの時現場で何があったのか分かりやすく漫画で理解できますから、できれば一度は読んでみたほうが良いかもしれません。
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