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信長が陣を構える大坂と、本拠地・岐阜を結ぶ要路にある宇佐山城。そこを守る森可成のもとに向かったケンだが、その時、森はわずか三千の手勢で三万の浅井・朝倉連合軍と対峙していた。必死に止めるケンだが、森は信長を守るため討って出る! アマゾンより引用
信長のシェフ 第6巻
第5巻からの続きになります。今回の表紙はケンがいつもの和服を着用して、本格的な茶道のお茶を作っているシーンが描かれていて、背景は水色になっています。
織田信長は宇佐山城の可成から使いが来ていないことを疑問に思い、あれほど真面目な男が連絡一つよこさないとは何かあると判断し、宇佐山城に使いを出す決定を下します。
その頃、可成は城内で千利休とお茶を嗜んでおり、すきを見てここから逃げるように千利休に提案をすると、利休はケンはいかがなさいますか?と問い返します。
それを聞いた可成は、一つ頼みがございます。あの男は優しすぎる男故、ケンをお願いいたすと深々と利休に頭を下げるのでした。その話を聞いた利休は、優しすぎる男は目の前にもいるようだとそっと目を閉じ、ご武運をお祈り申し上げますとお互い頭をさげ、その場をまとめます。
9月19日。森可成再び出陣。対するは浅井・朝倉連合軍。一向一揆勢。比叡山延暦寺増兵。総勢3万人の軍勢であった。
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可成が出陣した後、千利休が城内を確認していると、ケンが鎧を着ながら俺も行きます千様は今のうちにこのお城から逃げてくださいと答えるのですが、おぬしは料理人だろう、森様から城に留まるようご命令されているはず。と確認すると、ケンは料理人の前に一人の男であると告げます。
千利休は敵兵を切れないその覚悟なきものが、森様の領分に踏み込むことは許されぬぞときつく忠告すると、それでケンはその件を深く考えて、千様は正しいが、それでもここに留まっていられるほど俺は強くないといい、森可成を探しに出かけます。
一方、戦場では激しい戦闘が行われており、そこで森可成は無残にも弓で討ち取られてしまいます。敵兵が大将首を取ろうと大勢で瀕死の森可成に近寄ってくると、可成の配下がなんとか追い払い、馬に乗ってそこを脱出しケンに出会い、瀕死の森可成を託します。
なんとか、森可成を担いで城まで戻ったケンだったのですが、もはや森可成の命が助からないのは確実であり、ケンが看取っていたところ、可成が胴丸の中に豆があると伝え、ケンがそれをとりだすと、それはコーヒー豆、いや以前に信長から貰っていたカカオだったのです。
この当時カカオは大船一隻分の価値がある大変高価な品物であり、それを信長から授かった可成は後生大事に胸の袋にしまっていたのでした。
可成はこのカカオを使って、ケンに最後の料理を作ってくれと嘆願し、ケンはそれを引き受け、迫り来る可成の死を頭に入れながら、なんとかチョコレートを作ろうとしていたところ、可成はケンが料理中のカカオの香りを嗅ぐことは出来たものの、ついにカカオを食べることなく息絶えてしまうこととなりました。享年48歳。
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