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海賊とよばれた男 第1巻|百田尚樹 (著), 須本壮一 (著)

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昭和20年8月15日、日本敗戦。それは、石油販売会社「国岡商店」が何もかも失った日でもあった。莫大な借金だけが残り、もはや再生不可能と全社員が覚悟する中、店主・国岡鐡造は「愚痴をやめよ」と発し、会社再生、そして日本再建にとりかかることを表明する。一人の馘首もせずに再生の道を模索する鐵造だったが、売る油は一滴もない。前途は絶望的であった。アマゾンより引用

 

海賊とよばれた男 第1巻

 

表紙には、見るからに強い意志を持っていそうなメガネを掛けた男性がラフスケッチのようなデッサンで描かれていて、只者ではないことは容易に分かりますし、タイトルの海賊とよばれた男についてもこの男性と深い意味がありそうです。

石油、20世紀を支配する人類に欠かすことのできない大切なエネルギー。この石油を手に入れるかどうかで国の運命が決する時代。世界の大国相手に一歩も引かず互角に戦った・・・この物語に登場する男たちは実在した。

1945年8月15日。正午のラジオから、これより謹みて玉音をお送り申しますとアナウンスされた後、全国民に戦争終結を告げる天皇の声が静かに流れ出た、そして玉音に耳を傾ける大勢の中にその男の姿もあった・・・。

国岡鐵造60歳。石油販売会社を1代で築き上げた明治生まれのこの男が還暦を迎えた子の年、日本は連合国の降伏条件。ポツダム宣言を受諾。これにより1941年12月8日より約3年8ヶ月に渡り続いた大東亜戦争は終結した。

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兵士約230万人一般人約70万人合わせて300万人という多くの犠牲者を出し、この日、日本はすべてを失ったのだ・・・。

冒頭から太平洋戦争終了時に、その人国岡鐵造がどのような眼差して皇居を見ていたのかが描かれていて、その1ページを見ただけでも凄まじいエネルギーを感じる実話を元にした石油に絡むお話のようです。

戦後の廃墟の中で、国岡鐵造は運転手が運転する車で移動しながら、日本兵がばら撒いているビラを食べている子どもたちを見て、もはや栄ある帝都の面影はどこにもないこと、多くの仲間達を失い、苦しさに耐えながら勝利すると信じて戦った結果がこれなのか、果たしてこの国はどうなってしまうのかと不安を感じていました。

国岡商店とは、国岡鐵造が25歳で立ち上げた石油販売会社であり、創業34年国内の営業所こそ8店だが、海外には62店を展開、1000名を超える店員、そのうち700名弱が、朝鮮・満州・中国・そして南方のフィリピン、ベトナム、インドネシアで活躍する会社である。

そして、荒れ果てた廃墟を見ながら会社に到着した国岡鐵造は店主室に入ると、常務の甲賀治作が空襲が終わったので窓の木材を外しているのを見て、日本が負けたため、海外に多くの営業所を持つ国岡商店はその営業所を失い、莫大な借金のみが残ることを懸念するのでした。

実話をもとにしていることや、これから国岡商店がどのようにして戦後から立ち上がるのか、それは壮大な展開になっていくようなので、よろしければ海賊と呼ばれた男の1巻を手にとってぜひ見ていただきたい一冊になるかと思います。

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