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東の脅威・武田勝頼を長篠の戦いで撃破した信長は織田家の当主を辞めると断言。ケンに嫡男・信忠の料理人になるよう命じる。だが、嫡男への家督相続に異議を唱える三男・信孝は織田家家督相続の宴席の裏で…。 アマゾンより引用
信長のシェフ 第16巻
第15巻からの続きになります。今回の表紙はケンが右手に杓子のようなものを持ち、左手に鉢を持って、豆腐のような白いものを練っているシーンが描かれています。今回の背景から単一色ではなく、青系、赤系の色が使われているようです。
ケンは信長に呼び出され、わしは織田家当主を辞める・・・、お主を信忠の料理人に命ずと話をされます。驚いたケンが信長に一体・・と確認すると、信長は大した事ではない、織田家の家督を嫡男・信忠に譲るだけじゃと言い、その家督相続の儀の宴席を信忠に仕切らせる。お主をその際の料理頭に据えると答えます。
武田を破った今、再び勢力図は大きく変わる、時代は動く、群雄割拠から絶対者による天下統一へと、織田家という位置大名の采配は信忠に任せ、わしは時代の秩序を作り出すために動かねばならぬ、そのための家督相続じゃ・・・。
ケンは俺は信長は死ぬまで織田家の当主だと思っていたのだが、史実ではこんなにも早く家督を譲っていたのか・・・、と驚きながら宴席の料理を用意しますと答え、信長は必ず宴席を成功させろと指示を出します。
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織田家は今は日の本一の大名家、諸侯の大名家はもちろん、公家衆や豪商たちがこぞって挨拶に来る、この宴席が失敗すれば、織田家の権威の失墜を招き、外交上の問題さえも起こしかねん・・・。
何が起こっても必ず成功させろと、最後に意味ありげにケンに話しかけ、ケンはなにかが起こることを信長が危惧していることを不安がるのでした。そして、それを受ける条件として、今すぐ信忠の料理人に命じてくださいとお願いをすることになります。
東美濃 岩村城。
信長に信忠の料理人に任命されたケンは、東美濃に来ており、そこで初めて信忠と対面をするのですが、その席にいた信忠の家臣は、信長のお抱え料理人のケンがこの場に来たことにより、家督相続の噂はほんとうだったのかとざわつき始めます。
そして勢いに乗った家臣たちは、岩村城を陥落せしめしは、信忠の実力を世間に占め知らせると同じ、信長はそのために信忠に出陣を命じたのだ、武田は信長に大敗し衰退するのみの大名、恐るるに足らずと、岩村城完全勝利の話で盛り上がります。
しかし、ケンは、岩村城への出兵がそう簡単にいくのだろうかと一人考えるのでした。
出陣式にちなんだ料理を作り終えて、無事に信忠との対面を果たしたケンは、その後に屋敷の外に出て、武田家の家臣、秋山が立てこもる山頂にある岩村城を見上げて、かつて深く関わった秋山のことを思い出します。
岩村城は山頂に主郭を起き、周辺の尾根までも城域とした大規模な山城、総安々とは落ちることはない、我らは援軍が来るまで耐えねばならぬのだと、家臣と話す秋山の姿があったのでした。
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