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バトル・ロワイアル 第11巻
第10巻からの続きになります。表紙には右目から血を流している杉村が1人でスポットライトの下で立っているシーンが描かれていますので、もしかしたら杉村になにかるのか・・・そう思うとページを捲る手が自然と重くなりそうです。
杉村には最後まで生き残って欲しいですからね。
冒頭から、お昼の放送が始まり、そこでは死亡した生徒の名前が一人ずつ読み上げられていき、1番・稲田瑞穂、2番・内海幸枝、9番・榊裕子、12番・谷沢はるか、16番・中川有香、17番・野田聡美、19番・松井知里・・。
秋也のことを悪魔と勘違いした榊裕子により、食堂で死んでしまった女子生徒たちの名前が次々と読み上げられているのを聞いていた杉村は、俺の正義は力なき正義なのかとその場でくやしがりながら立ち止まります。
杉村は拳法の道場がある建物の中で、活け花教室の中を見ていた際、師匠から言われた、ただ、ありのままに其処に在るものを・・・、慈しみ、受け容れる事が大切なのですの言葉を思い出しながら偶然その場で見た女子生徒、琴弾のことを思い出し、無事でいてくれと祈りながら全速力で走り始めます。
そして、かつての教室で子猫を拾って匿っていた杉村を見た琴弾から結構優しいところがあるんだねと言われた事を思い出していた杉村の目の前に、その時と同じような状態で琴弾と遭遇することになります。
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杉村は琴弾に優しく声をかけるのですが、琴弾は銃を向けながら、来ないで、あっちに言ってと身構えます。あっちに言って殺し合いは嫌と言って銃を降ろさない琴弾を見た杉村は、自分の荷物を捨てて、敵意がないことを示し、あの子猫の名前を琴弾が通っている活け花教室の名前、風月にしたことを話し、俺は敵ではないと近寄ります。
そうすると、琴弾は銃をその場で捨てて、ごめんなさい、あたし、やさいい所あるとか言って、あっちいけとか言った・・・、そう杉村に何度も頭を下げるのでした。泣きながら、強くて勇気があって優しい杉村のことを理解して・・。
ついに探していた琴弾と無事に対面できるようになった杉村は、俺達は脱出できること、今は別行動を取っているが、秋也と典子、あと一人の仲間である川田がその方法を知っている事を話します。
そして、秋也と約束をしていた狼煙を上げて、無事に琴弾と会えたことをしらせ、琴弾と二人で手を繋いで、この合図とどいているよな・・・と思いながら、その場を後にすることになります。
しかし、その狼煙を見ていたのは、あの桐山であり、表情一つ変えずに、桐山は銃を持ったままじっと見つめているのでした。杉村に危機が迫りそうでページを捲る手が重くなりつつ在る序盤です。
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