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バトル・ロワイアル 第12巻
第11巻からの続きになります。表紙にはスポットライトに照らされた、桐山が1人、相変わらずの無表情でじっと前を見つめている姿が描かれています。現在も生き残っている桐山はこれからどのような状態になっていくのでしょうか?
冒頭から、左目に手裏剣が突き刺さっている杉村が倒れていて、それを無表情で見つめている桐山がじっと立っています。その姿を見た杉村は悪魔だと恐怖し、その場から逃げ去ろうとするのですが、桐山は表情一つ変えずに近づいてきます。
ある男が健康診断を受けた、その男が車で帰宅途中、幼女をはねた、5分とたたないうちに男は激しい腹痛を覚え、ふたたび病院に向かうと重度の胃潰瘍と診断された、もちろん先の健康診断の結果は良好だった、男は極めて短い時間で胃に穴が開いたのだ・・・。
つまり、極度の恐怖や緊張で人間の躰はすぐに壊れる・・・、全く表情を変えないまま、桐山は杉村に対して淡々と話しかけてきて、それを聞いた杉村が俺は勝てない、俺は殺されるんだと諦めかけた瞬間、琴弾が銃を発射します。
桐山に命中はしなかったものの、杉村くんを殺させないと、泣きながら銃を構える琴弾に対して、全く表情を変えないまま近寄ってくる桐山。近づいたら撃つと言っても止まる様子がない桐山に対して、琴弾はついに銃を発射するのですが、上手くあてることが出来ません。
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今にも桐山に殺されそうになっている琴弾をみて、杉村は落ちていた棒を手にとり、たとえ悪魔を敵にしようとも、琴弾を守るんだといって、桐山に襲いかかるのですが、かわされてしまい、折れた棒を桐山に取られて、それを頭から刺されそうになります。
その時、コオロギを追ってきた子猫をみた杉浦は子猫を助けようとして、顔面に折れた棒の先を突き刺されながらも、桐山の攻撃を回避し、その猫の姿を見て、拳法の師匠の言葉、ただありきのままに其処に在るものを受け入れることです。自分自身が今この時、何を行うべきかを知ることです・・を思い出します。
そうして、杉村は俺達の正義は力なき正義なのか・・、小さなことで悩んでいて、そして怯えて自分を失っていた、でも大丈夫だ俺気がついたよ、力があるとか無いとかじゃないんだよな・・正義はただ其処にあればいい・・
何もない空間の流れを見つめるんだ・・・感じるんだ其処に・・・、それがきっかけで困れで恐怖していた桐山に対して、本来の杉村の能力を生かした状態で、正面から闘いを挑むことになるのでした。
しかし、この杉村、桐山はどう見ても中学生の思想や経験、能力を凌駕しています。
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