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シャトゥーン~ヒグマの森~  第1巻|増田俊也 (著), 奥谷通教 (著)

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“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。零下40度の閉ざされた大森林で、地上最大最強の肉食獣による圧倒的な暴威になすすべも無い人間達……最悪の惨劇が幕を開ける!! アマゾンより引用

 

シャトゥーン~ヒグマの森~  第1巻

 

表紙には一目でそれが熊と分かる動物がアップで描かれていて、おきな口を開けていますし、ヒグマの森とサブタイトルに書かれていますから、まあ、普通に考えてロッジやペンションにいる人間たちが大きな熊に襲われるとか、そんな感じの展開ではないかと思われますので、早速中身を見ていくことにしましょう。

北海道・北端。神奈川県ほどの広さがあるこの日本最大の大森林の一角に北海道大学、天塩研究林がある。2年前の夏、この森で2人の人間が行方不明となり、1人の骨や髪は山狩りで撃たれたヒグマの胃の中から発見されたが、残る1人の遺体は未だに発見されていない・・・。

やはり、表紙のイメージ通り、ヒグマが人を襲うサバイバル展開のようですね。

12月31日。天塩研究林に向かって、4WDの車で移動しているテレビ局報道記者の土佐薫、その娘の土佐美々、運転をしているのは同僚のテレビ局報道記者の瀬戸祐介、この3人で、どうやら森林の中の研究所に向かっているらしいのですが、学生時代にそこで過ごしたことがあるようですから、大学時代の同期なんでしょう。

それから暫くの間、雪の森を運転していると、何やらゴミのようなものを見つけてそれが人間であることを確信した土佐薫が、人間よ!と叫ぶと、運転をしていた瀬戸祐介が急ハンドルを切り、その先に転がっている先に見えていた人間の足を避けようとしてそのままスピンして4WDは横転してしまうことになります。

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その一時間前・・。

この森でエゾフクロウの密漁をしていた二人組の男たちが、熊の足跡を見つけ、仔熊の剥製は高く売れるので、仕留めに行こうと1人の密猟者が話しはじめます。

しかし、それを聞いたもう一人の密猟者は乗り気でないらしくて、今は鳥を撃つための銃しか持ってないので、熊を仕留めることは出来ないからと引き返そうとすると、もう一人密猟者が、熊には後ろから近づいて威嚇すれば大丈夫だろうと、全く気にせず熊を追って森の奥に入っていきます。

そうして密猟者の1人が前方に、もう一人がかなり後方に構えて森の奥に進んでいくと・・・。

先頭を歩いていた密猟者が後ろを振り返ると、そこには片腕を食いちぎられて更に後ろから巨大な熊に追いかられている仲間の姿があり、それを見て驚いた先頭を歩いていた密猟者の1人が、こっちに熊を連れてくるんじゃねえと言いながらこの男性に銃弾を発砲すると、それが原因で後ろから追いかけている熊に噛みつかれて、この男性はその場で死んでしまいます。

それから時系列は土佐薫達が横転したシーンに戻り、先程道端で倒れている人を避けようとして横転してしまった車から何とか外に出て、先程、雪道に転がっていた人の足の方に走っていきながら、このままでは凍死してしまう・・・、大丈夫ですかと声をかけてみると、そこには、熊に食いちぎられた先程の密猟者の足と腕が転がっていたのでした。

序盤を見た感じでは、若干、展開と絵のタッチに違和感を感じるところがありますが、珍しい自然界の熊が出てくるホラー系のサバイバル漫画のようです。

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