ミリタリー・戦争 女性主人公 歴史 青年漫画

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ  第4巻| 大西巷一 (著)

投稿日:

スポンサードリンク

カトリック派が堅守する重要拠点「ヴィシェフラト城」。ヤン・ジシュカ率いるフス派軍は難攻不落のこの城を攻めあぐんでいた。そこへ天才工学者コンラート・キーザーの孫娘、リーゼロッテが援軍に駆けつける。リーゼロッテの奇策からフス派軍は突破口を見つけるが、戦局は膠着し、ジシュカは勝利の為に非情な決断を下す!! Amazonより引用

 

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ  第4巻

 

第3巻からの続きになります。表紙には防護服か潜水服のような格好をして、大きなヘルメットのような物を手に持ったシャールカを含む5人の少年少女が巨大なお城の前で立っている様子が描かれています。果たしてこの奇抜な格好で一体何を始めるのか?、史実がベースの中世歴史漫画の決定版を見ていきましょう。

シャールカたちはペストに感染してしまって、船で川の中州に運ばれていくガブリエラを見つけて全員でガブリエラと叫んで見送っています。その中で黒死病でもそこで治る可能性があることを年配の男性が話しているのを聞き、シャールカは自分のせいでガブリエラが黒死病になってしまったのでは・・・と泣きながら見送ることになります。

この部分は第3巻を見ていないと多分分かりにくいので、よろしければ、第3巻を見ておくことをお勧めいたします。

スポンサードリンク


その時、ジシュカ率いる戦車隊は騎士団を相手に実践さながらの訓練をしていて、誇り高き騎士団達を相手に、なかなか女子供たちで組織したこの戦車隊の戦略を理解してもらえないまま、揉め始めることになるのですが、そこでジシュカは農民は号令に合わせて動くことに慣れているとこの戦車隊の優位性を話し始めます。

それを聞いた騎士団の騎士は自分たちが農民に劣るのか?と抗議をしようとするのですが、ジシュカは自信に満ち溢れながら、俺の生み出したワゴンブルクは守りの戦術、騎士の突撃は責の戦術だ、その2つを融合して最強の軍団を作る、そのために今日は騎士たちに馬を降りてもらった・・・そう答えるのでした。

馬上では見えぬもの・・・、それについては騎士はよく理解できていないようなのですが、ジシュカの戦略性の高さを知っている以上、それ以上の反論はできません。

その後、自主化はシャールカを馬に乗せて、その場を後にしようとすると、シャールカからみんなに内緒にしていていいの?・・・、私が気が付かないと思っているの?と真顔で問いただすと、ジシュカは大変厳しい顔をしたまま真っ直ぐどこかを見つめていました。

今回はガブリエラが黒死病に掛かる経緯を前巻で知っておかないと良くわからない部分がありますが、ジシュカが組織している農民や女子供で構成された戦車隊の根本的な強さの部分について語られているので、その点は分かりやすく、後はジシュカに何かが起こっているのをシャールカが追求するシーンも印象的です。お勧めできる漫画です。

 

スポンサードリンク

-ミリタリー・戦争, 女性主人公, 歴史, 青年漫画
-, , ,

執筆者:

関連記事

no image

アンゴルモア 元寇合戦記 第1巻|たかぎ 七彦 (著)

スポンサードリンク 中世ヨーロッパを席巻し、恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍。1274年、彼らは遂に日本にやって来た!博多への針路に浮かぶ対馬。流人である鎌倉武士・朽井迅三郎は、こ …

no image

ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ― 第1巻|神崎裕也 (著)

スポンサードリンク 龍崎イクオと段野竜哉は、最愛の人を亡くした15年前の事件をきっかけに、ある巨大組織に守られた男への復讐を誓う。因縁の男を探し出す為に、そして復讐を果たす為に、龍崎は刑事になり、段野 …

no image

テラフォーマーズ  第1巻|貴家悠 (著), 橘賢一 (著)

スポンサードリンク 「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」 西暦2599年──。火星のテラフォーミングが進行し、その地表は一面の苔とある生物で覆われていた。そして、選ばれし15 …

no image

人狼ゲーム 第1巻|川上亮 (著), 小独活 (著)

スポンサードリンク 高校2年生の仁科愛梨は、ある晩何者かに拉致されてしまう。目覚めると、謎の密閉空間に同じ高校の生徒たちが集められていて、強制的に「人狼ゲーム」に参加させられることになる。そしてそれは …

no image

孤高の人 第1巻|坂本眞一 (著), 鍋田吉郎 (著), 新田次郎 (著)

スポンサードリンク 孤独な青年・森文太郎は転校初日、同じクラスの宮本にけしかけられ校舎をよじ登ることに。一歩間違えば死んだかもしれない、だが成し遂げた瞬間の充実感は、今までになかった「生きている」こと …