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「生還を期さない兵器」特殊兵器への志願を問われた時、少年たちが受けた説明はそれだけだった。様々な憶測が飛び交う中、志願した少年たちはある島へと送られる。その島で少年たちが見たものは…! アマゾンより引用
特攻の島 第1巻
表紙には旧日本軍の制服を着用した男性が描かれていて、海軍のマークが付いた帽子をかぶっています。また、タイトルが特攻の島ですから、太平洋戦争時の特攻隊に関わるような作品であることがそれからも見てとれます。名札の渡辺の文字が反対になっているので、おそらくはこの男性が鏡を自分で見ているシーンではないかと思われます。
では、早速、中身を見てみることにしましょう。
大東亜戦争末期。
トラック諸島が落ち。このままでは本土が空襲を受けるのも時間の問題であると上官に進言している二人の鋭い目つきをした部下たち。その上官の机の上には魚雷のような設計図が置かれており、上官は進言している部下に対して黒木、何度足を運んでもダメだ。このような自殺兵器を採用するわけにはいかんと首を縦に振りません。
食い下がらない黒木は、では、他にこの戦争に勝つ方法がありますか?と上官に更に詰め寄ると、上官は死を覚悟して作戦に臨むのは軍人の常である・・・、しかし必死はいかん。出撃すれば必ず死ぬ兵器に人間を乗せるわけにはいかん・・・。
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すると、進言していた黒木が、命を惜しんでいる余裕など我々にあるのですか?と大声を上げ。上官もそれに合わせて大声でそういう問題ではないと言い返します。
黒木は、誰かが死ななければ日本人全員が殺されるかもしれません・・・、あなたには守るべき人はいないのですか?、そう問いかけると、その言葉に上官は貴様はどう思っている仁科と、その場にいてまだ一度も話していない部下の方を向いて問いかけます。
しかし、仁科は無言で上官の方を見ているだけで、それを見た上官はなんとか言え仁科、貴様に聞いているのだ仁科・・・と何度か問いただしても仁科はじっと沈黙をして上官を見ています。
脱出兵器もない自殺兵器を採用するわけにはいかん・・・。上官がそう話すと。先程から一人で、上官に進言をしている部下が、この兵器は敵地に単独で乗り込み奇襲を仕掛けます。仮に脱出ができたところで敵のど真ん中では捕虜になるだけです。
あなたは敵の捕虜となって生き恥を晒せとおっしゃるのですか?、ならば私は死を選びます。尊王の大義に生きますといい切り。それ以降上官が口を開くことはありませんでした。また、仁科はこのやり取りの間一言も言葉をかわさず上官の方をじっと見ていまいた。
昭和19年9月 福岡海軍航空隊予科練。
一人飛行機の絵を書いている訓練生。突然、上官から集合命令がかかり、そこでサイパンが落ち、米軍からの本土攻撃が始まったことが告げられ、新型の特殊兵器への搭乗員を志願する趣旨の発表が行われるのでした。
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