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時は寛政年間、場所はお江戸の新橋あたり、柳の下でほのかに灯る、担ぎ屋台の街行灯。夢まぼろしの如き神出鬼没の蕎麦屋台、人呼んでその名も[幻庵]―――。勘定方の重職をあっさり捨てて、早々に隠居した元旗本・牧野玄太郎。第二の人生と思い定め、心魂こめて“蕎麦作り”に打ち込む屋台には、今日も千客万来!! 時にスランプに陥った力士を励まし、時に友人のための危機に駆けつけ、時にホームシックにかかった蘭学医のためにフランス料理に挑戦し……、アマゾンより引用
そば屋幻庵 第14巻
第13巻からの続きになります。今回の表紙は傘をさした武家の格好をしている玄太郎とその前にはピンクの着物姿でお酌をしている藤丸が描かれていて、背景はちょっと良くわからない感じです。
序盤からそば屋ではなく武家として振る舞っている玄太郎の前には、この前の御礼として二軒茶屋へご一緒にと誘っている神倉の姿があり、大変な人気店であるため、玄太郎が心配をして遠慮をすると、たまたま予約が取れたので・・・と答えます。
それを見て、玄太郎は牧野が無理をして予約をしたことを察します。
その頃、音吉という1人の芸者に対して取り合いをしている3人の男たちがいて、薬売りの商人、旗本の三男坊、坊主とそれぞれ異なる職業のこの男たちは、音吉に相当入れ込んでいるのが分かります。
いつもの場所でそば屋を営業している玄太郎の前には、藤丸がそばを食べていて、音吉の話をいつ刃傷沙汰になるかと思ってヒヤヒヤしたと話をしているのですが、どうやら音吉は藤丸の後輩の芸者のようですね。
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藤丸が帰った後、しばらくして玄太郎の屋台には音吉がやってきて、そこで藤丸姐さんが褒めていたことを伝えると、嬉しそうな顔をして、馴染みのお客さん3名に贅沢な宴会を開いてもらうのですけど、私は3件の予約があり、藤丸姐さんは2件なので私の勝ちと喜んでいます。
しかし、3件の宴会を同じ日に入れていることを心配した玄太郎は、もしやあの3人ではあるまいなと・・・、不安感を感じるのでした。
その後、武家の格好をした玄太郎は、三軒茶屋に向かっており、今日は芸者が呼ばれるのだろうか?、有名店のため、もしやその中に、音吉や藤丸がいる可能性も・・・と不安がるのですけど、まあ、大丈夫だろうと気軽に中に入っていきます。
三軒茶屋では初雪ということもあり、沢山の芸者が集まって大騒ぎになっていて、玄太郎もそれをみて喜んでいたのですが、ちょうど厠に移動している際に、どこかで聞いたことのある女性の声が聞こえてきました。
恐る恐るその方向を見てみると、なんとあの音吉と藤丸がいて、3人同時に宴会を同じ場所でやると、お酒が入って刃傷沙汰になりかねないと心配するも、音吉は自分のほうがお客の数が多いから、嫉妬してると勘違いし、上手く出来るとその場を立ち去ってしまいます。
藤丸と音吉が同じ場所にいることを知った玄太郎と神倉は、この場所を離れることを話し合うのですが、刃傷沙汰になる可能性がある以上、なんとしてこの場をうまくまとめようと策略を練ることになるのでした。
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