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ドイツのライン川に伝わる伝説、その美しい歌声で船員を魅了し船を水中に引きずり込むという魔女の名“ローレライ”――。太平洋戦争の終結が迫る昭和20年(1945年)7月の日本。日本海軍少佐・絹見真一(まさみ・しんいち)は戦利潜水艦「伊507」の艦長として、ドイツ海軍が海底に廃棄した兵器“ローレライ”を回収するという特殊任務を与えられる。あらゆる国が恐れ、手に入れようとねらう兵器“ローレライ”、その秘密とは……!? アマゾンより引用
終戦のローレライ 第1巻
表紙には、海中を航行中の潜水艦が描かれており、その正面には潜水具を着用している若い男性がホースのようなものを両手で握りしめて立っています。タイトルに終戦とありますので、太平洋戦争時代の潜水艦を題材にした漫画ではないかと思えるのですが、ローレライの意味がよくわからないので、早速中身を見ていくことにしましょう。
潜水艦で航行中の米軍?、らしき軍人たちが潜水艦の中で女性の声が聞こえると警戒していたソナー担当から伝達があり、その謎の女性の声について海の幽霊の噂を話しはじめるのですが、どうやら大西洋で駆逐艦に護衛された輸送船団が、水中から現れた戦艦に沈められた話が元になっているようです。
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しかし、潜水艦が幾ら大口径の砲を装備した所で、数隻の駆逐艦相手に語るはずがない、ありえん話だよとなり、降伏したナチスの亡霊が太平洋をうろついているとは考えにくい、日本の新兵器ではないかと話していますから、太平洋戦争末期でドイツが降伏して残るは日本だけになった状態の時のようです。
その時、何かの突発音が聞こえてきており、岩が崩れた音なのか?、そう確認していた所、それが船体のきしみ音であることが分かり、この潜水艦の真下に向かって移動していることをソナー担当が確認します。そして、潜水艦は緊急回避を行うのですが、それを知った艦内では、海の幽霊が実在していたと恐怖することになります。
何とか、衝突を回避できたこの潜水艦、搭乗員や艦長たちは一息ついてほっとするのですけど、ソナー担当が確認をしていると、再度、高速スクリュー音が確認された後に魚雷音が1発確認され、それを全速力で回避しようとすると、また魚雷音が追加で1発確認される事となり、二発の魚雷の回避は不可能と判断されて、全艦隔壁閉鎖の指示が出されることとなります。
魚雷音が段々近くなってくると、日本語で歌う女性の声が聞こえてきて潜水艦の中では魔女だ、魔女の歌だと恐怖を感じ始めた艦長や搭乗員は、その直後に魚雷を受けて潜水艦内では大爆発がおこり、魔女の歌を聞きながら海の底に沈んでいくことになるのでした。
それほど遠くない昔、まだこの国が戦争を忘れていなかった頃・・・、のお話のようです。
序盤を見た感じでは、太平洋戦争の史実的な展開ではなくて、オリジナルの新兵器?、を取り上げた展開のようですね。
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