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江戸川乱歩異人館  第1巻|山口譲司 (著)

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穴男〜屋根裏の散歩者〜 屋根裏に自らの居場所を見出した男の末路は…/座男〜人間椅子〜 あなたに触れたい…願望はやがて形になる…/明智小五郎×絞男〜D坂の殺人事件〜 素人探偵が魅せる、戦慄の推理ショー/明智小五郎×壁男〜魔術師〜 美しさすら漂う、前代未聞の殺戮劇が始まる… アマゾンより引用

 

 江戸川乱歩異人館  第1巻

 

特別綺麗な絵が描かれている表紙ではありませんが、椅子と同化したスーツ姿の男性が不思議な感じがして、そこらじゅうにドクロが描かれていること、タイトルが江戸川乱歩とあることから、それに関わる推理ものの作品であることが容易に分かります。

江戸川乱歩に興味のある人でしたら、何気に手に取りそうな絵柄ではありますので、早速手に取って、この江戸川乱歩異人館の第1巻を読んでいくことにしましょう。

序盤では、若い女性がロミオとジュリエットの本を読んでいるシーンが描かれていて、それを天井からじっと見つめている怪しい視線がクローズアップされていますが、これがかなり怪しいとしか言いようがありません。

これから何か事件が起こるのかと思ったら、次のページでは裸の女性が描かれていて、どうやら三郎という男性とお付き合いしているようで、三郎曰くこの女とも潮時らしく、退屈しながら東映館という下宿宿に帰宅します。

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その際に、冒頭出てきた若い女性がすれ違いましたので、あの怪しげな目が天井から覗いていた部屋はこの下宿宿の中での出来事であり、この東映館で何かの事件が起こるのでしょうけど、この三郎は一体どのように事件と絡んでいくのでしょうか?

そこで、以前三郎が満足するような猟奇的な犯罪の物語を話してくれた、江戸川という男性のことを思い出し、君は正気を保たなくてはいけないことと、闇を覗こうとすると闇もまた君を見ていると忠告をされることになります。

その三郎が東映館の自分の部屋でタバコを吸っていたところ、煙が天井に向かって抜けていくことに気がつき、気になって煙の先を覗きに押入れに入っていくことになるのですが、そこで天井裏の誰も知らない世界があることに気がつきます。

そこで三郎が天井の隙間から見たものは、あの若い女性が一人部屋で待機している姿であり、そのまま見ていると誰?と女性が声を出したため、慌てて自分がバレてしまったのだと感じたようなのですが、実際には大家が家賃の件でやってきただけでした。

しかし家賃の回収に来た大家に対して、この若い女性は家賃が支払えないといい、それなら仕方がないと大家が若い女性に抱きつきいやらしく服を脱がせ始めて、なんとこれを使えとロープを差し出すシーンを三郎は天井からじっと見ていたのでした。

一体、この東映館はどうなるのでしょうか?、あの不気味な天井の目の正体は一体誰だったのか?、気になる方はぜひ第1巻をご覧になってみてください。

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