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イブニング新人賞出身の新しき才能が『美醜』をテーマに描く衝撃作!! 二目と見られぬ醜悪な容貌を持つ少女・累(かさね)。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。 アマゾンより引用
累 第1巻
表紙には独特のタッチで女性のアップの顔が描かれています。タイトルも累(かさね)の一文字だけで構成されているかなり珍しいタイトルのコミックになるかと思いますが、これ以上は表紙からは分からないので、早速中身を見ていくことにしましょう。
母は美しかった。伝説の女優の名をほしいままにし、美しいままこの世を去った。醜い私をこの世に残して・・・。
どうやら、美しい母親を持つ醜い顔をした少女が主役の漫画のようです。
小学校の頃、私のいたクラスには可愛い子が多かった、彼女らの顔を眺め、私はいつも思っていた、ああ、いいなあ、かわいいなあ、きっと鏡をみるのも毎日たのしいんだろうなあ、・・・そんな状況の中、足でクラスメートから頭を踏まれていじめられている累(かさね)が泣きながら、自分の母親の名前を話しています。
幼いころ母親に話を聞かされた、かさねちゃんがひとりぼっちで本当に、本当につらいときはママの鏡の引き出しの中の赤い口紅を・・・、この後、母親が何を言っていたのか思い出せない、けど思い出さなくては行けなかった、だって、このときこそ私は本当に本当につらかったの・・・。とかつての記憶を思い出しながらかつての記憶を想い浮かべています。
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学芸会の主役を選ぶクラスの学級会が行われ、そこでクラスメートたちが嫌がらせで累(かさね)を主役にするようにしてしまい、累(かさね)が結局、断りきれず無理やり主役を担当することになり、教室で台本を見ながら全員で練習をする時になると、累(かさね)が来る前に嫌がらせで教室の扉の鍵を占めて、累(かさね)が中に入らないようにしてしまいます。
結局、教室の中に入れないまま、累(かさね)は諦めて帰ってしまうのですが、教室に入れないため1人河川敷で練習をしていると、クラスメートたちがそれを見て気持ち悪がり、着々と本番が近づいてくる中、舞台上で罵声を浴びせられる夢を見ていた累(かさね)は、母親から口紅を使いなさい、使い方は教えたはずと言われていたことを思い出します。
ついに学芸会本番が始まり、母親の口紅つけた累(かさね)が舞台に立つと、迫真の演技でシンデレラ役を演じており、それを見たクラスメートの女子が嫉妬してしまい、本番中にも変わらず、主役を自分と交代させろといい始めることになります。
突然、アナウンスが始まり、具合を悪くした生徒がいるため、上演を一時中断しますと舞台をストップさせ、迫真の演技をしていた累(かさね)に対して、この場から立ち去るようにと、またここでも執拗な嫌がらせが行われています。
しかし、襲に嫌がらせをしていた舞台途中で自分が主役をすると言い出した女子に対して、累(かさね)が刃物を持って迫りつつ口づけをすると、その女子の顔と累(かさね)の顔が入れ替わることになります。
序盤を見た感じでは、累(かさね)は口紅をつけることによって、他人の顔を手に入れることができるらしく、おそらく今後もそれが主体の展開になると思われます。
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